松尾形成外科・眼瞼クリニック スタッフブログ

静岡県浜松市にある松尾形成外科・眼瞼クリニックのスタッフブログです。

春眠暁を覚えず

 ここのところ、日増しに春らしくなっている浜松市です。

すでに、半袖の子供もちらほら見受けられるほどです。

 

 さて、春といえば、心地よくてついつい眠くなってしまう季節ですが、

眼瞼下垂症を抱えておられる患者さんは、不眠でお困りの方が多くおられます。

 

・なかなか寝付けない(入眠困難

・夜中に目覚めてしまう(中途覚醒

・もっと寝ていたいのに目が覚めてしまう(早朝覚醒

・眠った気がしない(熟眠障害)

・いくらでも眠っていられる(突発性過眠症

 

 なお、夜中トイレに目覚めてしまうのは、自分では寝ているつもりでも、体そのものが眠れていないために尿が作られてしまうからだそうです。

 また、いくらでも眠っていられるのは、睡眠の質が低く熟睡できていないためだそうです。

ある患者さんは、「松尾先生の手術をした後、生まれて初めて”熟睡する”ということが分かった」と仰っていました。

 

 眠るにはコツがあります。

  1,横向きで、アゴを引いて丸くなって、

  2,目玉を下のほうに向け(おへそのほうを見るようなイメージで)、

  3,歯を食いしばらず、

  4,唇(あかい皮膚のところ)からダラーーーーっと力を抜く。

 

 目をつぶって、下を向いてみてください。なんだかリラックスできるかと思います。

 目をつぶって、上を向いてみてください。なんだか興奮してきませんか。

 睡眠はあちらからやって来ません。ご自身で眠れる状態を整えましょう。

 

まぶたと睡眠の関係について、ほんの一端をご紹介しました。

 

 

 

サクラサク

当院から、車で30分ほどの距離に浜松市北区引佐町井伊谷という場所があります。

今年のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の主人公ゆかりの地ということで、今、大勢の方が観光にいらしているようです。

 

そんな井伊谷から、さらに車で30分の奥山という所に『ギャラリー けやき』という素敵なギャラリーがあります。

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ご主人が制作される山ブドウのツルを使ったカゴの数々。

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奥さまが制作されたお洋服の撮影を忘れました・・・。

 

立地といい、雰囲気といい、時間の流れがいつもと違うような、とても素敵な空間でした。

さらに素敵なお土産を頂戴しまして、今、クリニックの入口が春めいております。

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ありがとうございました!

 

223

今日2月23日は富士山の日だそうです。

念のため書き添えますと、「2(ふ)2(じ)3(さん)」ですね。

当院は静岡県西部に位置しますので富士山まで約150km離れていますが、富士山が見えるスポットが点在します。

 

当院がある浜松市浜北区から南へ30分ほど車で走りますと、太平洋が一望できます。

浜名バイパスから見える太平洋です。

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浜松市から湖西市に入ると、地元の方が「今切口」と呼ぶエリアがあります。

浜名湖と太平洋が交わるエリアなんですが、淡水と海水が交じり合うために絶好の釣りスポットだとか。

 

こちらが今切口です。

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富士山、見えましたか?

 

 

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写真中央にぼんやりと写っています。

肉眼だともう少しはっきり見えます。

 

なんだかめでたい富士山の日。

ちょうど当院では、本日、開院以来の眼瞼手術件数が600件を超えました。

院長によると、600件のうち、3分の1は腱膜性眼瞼下垂症/先天性眼瞼下垂の手術、3分の1は他院修正手術、3分の1は眼瞼痙攣・開瞼失行の手術だったとのこと。

今後も日々研鑽を重ね、より良い治療を目指してまいります。

今週のお花

日本列島では、大雪の地域もあるとニュースでみました。大雪や寒冷の地方に被害がありませんように。

ここ浜松は温暖な地域で、冬は氷点下にはなりません。

 

クリニックには、毎週月曜日に生け花が届きます。

クリニックの前の道路沿いのご近所、花工房「心~SHIN~」さんです。

先週から生け花のなかに桜の枝が入ってきています。

温暖といえども外はまだ寒いですが、クリニックでは桜が咲いております。

今週のお花の中の桜は「乙女桜」です。

 

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先週の桜は「東海桜」でした。

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かみしめていませんか?

メカ好きの院長は、様々なツールを駆使して診察を行っています。

そのうちの一つにサーモグラフィーがあります。

この機械で、顔と手の温度を測定します。

 

筋肉に力が入っている場所は、筋肉が熱を発するために温度が高くなります。

眼瞼下垂症の患者様は、かみしめが強く、目の周りや眉間の筋肉に力が入っている方が多くおられます。

眼瞼下垂症になると、歯を噛みしめ、顔の様々な筋肉に力を込めて目を開けているためです。

 

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↑画像下部のカラーバーの通り、

白が一番温度が高く、青が温度が低いことを示します。

 

 院長が手術中にスタッフが撮影したので、温度設定が下手ですが、

顔の左右アゴの位置にある側頭筋の温度は、顔全体の温度より低いことが分かります。

つまり、この画像はかみしめがない良い例です。

 

 

また、手の温度をみることで交感神経の入り具合が分かります。

 

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これも健康的な手で、あまり参考になりません。

交感神経が過剰に入っている方の手は、交感神経の作用で指先だけが冷たくなるのですが。

 

手術後にもサーモグラフィーを用いて温度を測ることで、傷が感染していないか(感染すると傷は熱を発します)、手術後に余計な筋肉に力を入れていないかチェックしています。

 

かみしめの話に戻りますが、かみしめていると歯の根である歯根が常に押されている状態になります。

必要以上に刺激された歯根は、歯周病となり、やがては奥歯を失うことにもなりかねません。

また、力を入れてかみしめるため、筋肉が緊張し、頭痛をも引き起こします。

 

眼瞼下垂症の手術後、かみしめの癖が抜けない患者様も多くおられます。

日中かみしめていると、就寝中もかみしめてしまいます。

日中かみしめなければ、就寝中もかみしめません。

 

術後であってもなくても、かみしめないことを心がけましょう。