当院における腋臭症の手術までの流れをお話します。
腋臭症にたいして皮弁法にて手術加療をしており、保険診療の3割の方で約5万円です。
初回の診察から手術、検診と数回来院していただく必要があります。
・診察 手術適応がある場合、採血をして手術日程を組む
・手術日
・翌日検診
・1週間後検診
・2週間後検診
🔵手術の方法🔵
術前に鎮静剤、抗生物質の内服をします。
外用局所麻酔を塗り効果がでるまで30分前後待ちます。
その後、注射による局所麻酔をして手術スタートとなります。
皮膚切開をして、汗腺層が存在する皮膚を剥離します。
裏面により皮下にある汗腺を切り取って除きます。
汗腺を切除すると皮膚がうすくなり、血流が乏しくなるため下の組織と縫合します。
また皮膚を剥離したことによる、血腫形成や皮膚壊死を防ぐ目的もあります。
数針糸を通して結ばずに留置し、一部傷を開放しておくことで排液ができるようにしておきます。翌日問題なければ、糸を結びます。
大きめのガーゼボールで腋窩(脇)を圧迫し、テープで頑丈に固定して手術終了となります。
術後も、日常生活にいくつか注意、制限がありますので、
治療計画のご参考になさってください。
🔷注意事項🔷
・脇の圧迫固定中は、肩や腕を大きく動かさないでください。
・圧迫固定中は車の運転ができません。
・圧迫固定中は入浴禁止です。
シャワーのみで極力ガーゼが濡れないようにしてください。
洗髪のさいは、どなたかに介助してもらうことをおすすめします。
・手術後は傷の治りを妨げるリスクがあるため、飲酒や喫煙は
2週間程控えてください。
・術後しばらくは、ゆったりとした服装で過ごしてください。
・就寝時、横向きは脇を圧迫するため、極力仰向けで寝てください。
治療をご希望の方は、まずは予約の上診察にお越しくださいませ。