瞼の術後について
まぶたの手術後は必ず腫れます。
手術後3日ほどは激しく腫れるため、見た目にショックを受ける方もおります。
「お岩さんみたい!」と言う患者さんもいらっしゃいました。
「腫れは何日続きますか」とよく聞かれます。
抜糸をする頃には徐々に腫れが落ち着いてくるのですが、これは個人差がかなりありますから「何日間で良くなる」とは断言しがたいのです。
これは日頃の生活習慣や生活環境にもより個人差があるためです。
年齢、性別にもよりますし、既往歴や服薬状況にもよります。
(女性のほうが腫れやすいようですが、必ずしも全員がそうではない
です。若い方のほうが腫れにくいとされますが、そうでない方もいます。)
傷の回復には時間がかかります!
えーそんなに時間がかかるの??って思う方がほとんどです。
お顔のことですから、なおさら気になりますよね。
内出血は術後2週間くらいで青紫色から黄色に変化していきながら、さらに2週間ほどかけて吸収されていきます。
しかし医学的に最終形に落ち着くのは術後6ヶ月経過した頃になります。この期間が長くつらいと思われる方も多いと思いますが、少しずつ回復していきますから経過を待ちましょう。
夜に引いていた腫れが、翌朝起きるとまた腫れていることがあります
これは重力がかからなかったためですので異常ではありません。
繰り返しながら傷は落ち着いていくのです。
ダウンタイムは多めに考えていたほうが良いかもしれません。
術後仕事はしていただいて結構ですが、営業や接客業の方は相手がびっくりしてしまう可能性もあります。心配がかかってしまいますので職場と相談の上、手術日を設定されると良いでしょう。力仕事の方は、力んだ時に縫合糸に負荷がかかり外れてしまう恐れもあります(汗も縫合糸についたままだと良くありません)
また腫れがあるうちは運転を避けていただいております。
旅行やイベントで写真を撮る機会があるかたも、術後1ヶ月は見た目の変化があると考えていただいたほうが良いでしょう。パスポートの関係もありますのでご留意ください。